顔面神経麻痺の専門鍼治療に特化
渋谷中医メディカル鍼灸院(旧 東京・中国鍼灸健身院)は、顔面神経麻痺の専門治療に特化した鍼灸院です。
施術を担当するスタッフは全員、日本の国家資格を有し、中国の大学病院で培った臨床実績と、最新の経筋透刺法をはじめとする高度な鍼灸技術を活かして、これまでに延べ154,100人以上の患者様をサポートしてきました。伊豆大島、静岡、青森、仙台、福井など、遠方から通院される患者様も多くいらっしゃいます。
特に、発症から2週間以内に施術を開始した場合の完治率は95%以上という高い成果を達成。他院で十分な改善が見られなかったケースに対しても、多くの回復実績を積み重ねています。
また、有名人をはじめ、症状に悩む多くの方に信頼いただき、「病院では治らなかった症状が改善した」との声も多数寄せられています。
顔面神経麻痺は、早期対応こそが回復の鍵です。他院で改善しなかった方も、どうか諦めずに一度ご相談ください。実際の施術事例を詳しくご紹介いたします。
1 陽白(ようはく)
黒目の真上、眉毛から2~3cmほど上あたり
【役割】
- 前頭筋の機能回復
- 眉が上がらない症状の改善
- 額のしわが寄らない症状への対応
- 局所の血流促進
前頭神経外側枝の走行部にあたり、上顔面の運動回復に重要なツボです。
2 攅竹(さんちく)
眉毛の内側の端、眉の生え際あたりのくぼみ
【役割】
- 眼輪筋の機能回復
- 目が閉じにくい症状の改善
- 涙のコントロール調整
- 眼周囲の血流改善
目の開閉機能に深く関わる重要穴です。
3 太陽(たいよう)
目尻と眉尻のあいだより、ややこめかみ寄りのくぼみ
【役割】
- 顔面全体の血流改善
- 側頭部の緊張緩和
- 頭痛を伴う麻痺への対応
側頭筋の緊張を緩め、循環を高めます。
4 四白(しはく)
黒目の真下、目の下の骨のふちにあるくぼみ
【役割】
- 頬部の感覚回復
- 口元の動きの改善
- しびれの軽減
眼窩下神経出口部にあたり、感覚・運動両面に影響します。
5 下関(げかん)
耳の少し前、頬骨の下あたり、口を開けるとへこむ場所
【役割】
- 口の開閉機能改善
- 咀嚼力の回復
- 頬のこわばり緩和
顎関節と咬筋機能を整えます。
6 顴髎(けんりょう)
目尻の真下、頬骨の下のくぼみ
【役割】
- 口角挙上の回復
- 頬部の運動改善
- 表情筋の活性化
頬部筋群の回復に重要です。
7 牽正(けんせい)
耳たぶの少し前(約1cmほど前)
【役割】
- 口眼歪斜の改善
- 顔面の引きつれ緩和
- 左右差の調整
顔面神経麻痺の代表的治療穴です。
8 地倉(ちそう)
口角のすぐ外側(約1cm弱)
【役割】
- 食事時のこぼれ防止
- 口輪筋の回復
- 口元の左右差改善
口周囲機能の回復に有効です。
9 頬車(きょうしゃ)
奥歯をぐっと噛んだときに盛り上がる、えらのあたり
【役割】
- 噛む力の回復
- 口の閉鎖機能改善
- 咬筋の緊張調整
咀嚼機能を整えます。
10 翳風(えいふう)
耳たぶの後ろ、骨とあごの間のくぼみ
【役割】
- 顔面神経出口部の循環改善
- 神経回復の促進
- 炎症後の後遺症予防
顔面神経麻痺において最重要穴の一つです。
これらのツボは、顔面神経の走行や表情筋の動きに沿って配置されており、神経の興奮を整え、血流を促し、回復をサポートする目的で用います。
顔面神経麻痺の鍼治療の流れ
当鍼灸院では、患者様が安心して治療を受けられるよう、以下のステップで丁寧な施術を行っております。
- Step 1
初期評価
まず、安静時の左右差や表情を作った際の動き、目や口元の使いにくさなどを丁寧に観察し、現在の状態を把握します。これらの所見をもとに、お一人おひとりに合わせた治療方針を明確にしていきます。
- Step 2
全身状態の確認と鍼施術
次に、ベッドに仰向けになっていただき、脈診・舌診など中医学的な視点から全身の状態を確認します。そのうえで、顔面を中心に必要なツボを選び、鍼施術を行います。
※顔面神経麻痺の施術では、基本的にお着替えは不要ですが、ご希望の方にはお着替えもご用意しておりますので、遠慮なくお申し付けください。
- Step 3
施術後のアドバイス
施術後には、ご自宅で行える簡単なセルフケアや、日常生活での注意点についてもお伝えします。施術と日々のケアを併せて行うことで、より高い回復効果が期待できます。
- Step 4
経過の確認について
当鍼灸院では、数値による評価に過度に依存せず、実際の動きや表情の変化を重視して経過を確認しています。必要に応じて「40点法(柳原法)」を参考として用いることはありますが、あくまで補助的な目安とし、点数のみで回復を判断することはありません。
鍼灸治療実例
各症例では、患者様の状態や治療経過、そして最終的な改善状況を具体的に示しています。実際の回復事例を知ることで、当鍼灸院の施術がどのように有効であるかをご確認いただけます。
- 治療実例─1
-
患者40代・男性・会社員(世田谷区在住)
主訴左側の顔面麻痺(口元の動かしづらさ、表情の左右差)、耳の痛み、不眠
治療患者様は帯状疱疹(左頭頸部)の重症により都内大学病院へ入院し、1週間の抗ウイルス薬点滴治療を受けられました。退院後、軽度の口元の麻痺が出現し、6日後にペインクリニックで顔面神経麻痺と診断。耳鼻科でラムゼイ・ハント症候群と確定され、柳原法では10点と評価されました。ステロイドと抗ウイルス薬が再処方されましたが、回復の見通しが立たず、不安を感じて当鍼灸院を受診されました。
当鍼灸院での鍼治療:
初回の中国鍼治療で顔面の筋肉にわずかな反応が見られ、その後の施術でも徐々に表情筋の動きが回復。深部の神経伝達と血流を整え、炎症後の循環改善を目的として治療を継続しました。
痛みに敏感な患者様でしたが、担当医の丁寧な説明と慎重な刺鍼により、安心して治療を受けていただけました。
結果顔面の可動域が大きく改善し、表情の左右差もほとんど分からないほどまで回復。大学病院の医師からも「予想以上の回復」と驚かれるほどの結果となりました。
※患者様の声:「初回から顔が少し動き、日に日に回復を実感できました。顔への鍼は怖さもありましたが、先生の丁寧な対応で安心して通うことができました。最後にはしっかり回復し、健身院(現 渋谷中医メディカル鍼灸院)の先生方と台湾の友人に心から感謝しています。同じ症状で悩む方の希望になれば嬉しいです。」
- 治療実例─2
-
患者50代男性・右顔面麻痺(帯状疱疹後)
主訴右耳の下に帯状疱疹が発症し、右顔面が麻痺。
・飲み物が口からこぼれる
・まぶたが閉じず、入浴時に石鹸が目に入る
・夜間に眼球が乾き、何度も目が覚める
耳鼻科で薬を処方されましたが、症状はなかなか改善せず、不安な日々が続きました。
治療発症から1週間後に来院。
・顔面神経ラインに沿った中国鍼治療を実施
・仕事帰りに通院し、専門家による丁寧な施術を継続
結果・顔の麻痺はほぼ完全に回復
・飲み物や入浴時の不便も改善
・夜間の眼球乾燥も解消
※患者様の声:「先生方の丁寧な施術と説明のおかげで、ここまで回復しました。同じような症状で悩んでいる方にも、ぜひおすすめしたい鍼灸院です。」
- 治療実例─3
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患者48歳男性
主訴右顔面神経麻痺(ベル麻痺)。病院には行かず、直接当鍼灸院においでになったケースです。目を閉じることができず、涙が出る。友人の外科医から鍼灸治療が有効だとアドバイスされて来院。
治療仕事の疲れが溜まり、過労が原因で発症したと考えられました。鍼で顔面周辺の血行改善を重視し、翳風・聴宮などの主要ツボを中心に、初めの3日間は毎日施術し、その後は週3回のペースで合計14回実施。
結果
数回の施術で症状が徐々に改善し、最終的に完全回復。日常生活に支障がなくなり、患者様からは「想像以上に早く回復できた」とのお声をいただきました。
※顔面神経麻痺発症時は、まず病院受診を推奨します。
- 治療実例─4
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患者46歳男性
主訴右顔面神経麻痺(ハント麻痺)。右顔面神経麻痺(ハント症候群)。耳の内側に水泡が発生し、顔面の痛み、目が閉じられない、口元の歪みを伴う。
治療頑固な肩こりに悩んでいたのが、突然、顔面神経麻痺を併発したケース。外資系企業にお勤めの方で大変忙しく、海外出張にも頻繁に出かけていました。過労から肩こりとなり顔面神経麻痺を発症。多忙を考慮し特別治療プランを立てました。次回の海外出張までの1ヶ月間、1日おきで集中的に治療をしたのです。
結果顔の痛みがとれて、耳の中の水泡もなくなりました。出張を終えて帰国されてからも、週2回通っていただくようにしました。ベル麻痺に比べてハント麻痺は治りにくく、治療にも時間がかかりますが、頑張っていただいた甲斐があってほぼ完治。目立つほどの後遺症も残りませんでした。
- 治療実例─5
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患者40代男性
主訴ベル麻痺、一週間前に発症、ベル麻痺により、左目が閉じられず涙があふれ、口元の歪み、耳周辺の痛みを訴える。
治療この病気を中国医学では「口眼歪斜病」と呼びます。文字通り口や目が歪む病気で、疲れが溜まっているときに冷たい風などの邪気(悪い気)に侵されると、気血不和(体内を巡る気と血液の流れが滞る状態)になり、発症すると考えられています。治療としては、「地倉」と頬車、「陽白」と「魚腰」などのツボに特殊な透刺鍼を打つことによって主に体内の邪気を取り除き、血流をよくすることで、詰まった経絡(気の通り道)を開きます。
結果早い段階から始めた治療ですので、経過はいたって順調です。2クールの治療を終えて、目も閉じられるようになり、ひたいと口元のシワがなくなり、耳のいたみも消えました。ただ、疲れる時に少しこわばり感がまだ残っていました。それは日にちが経てば自然によくなります。顔面神経麻痺の針治療はできるだけ早期開始することによって、早期回復に繋がります。そして、拘縮や共同運動などの後遺症リスクも軽減できます。
- 治療実例─6
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患者30代女性
主訴ラムゼイハント型顔面麻痺。耳に激しい痛み、耳の周辺に水疱があり、涙目、口の歪み。
治療患者様が異常に気がついたのは、耳に激しい痛みを感じたからです。触ってみると、耳の周辺に水疱ができていました。夜のことだったので、翌日病院に行こうと思ったといいます。ところが朝起きると、歯磨きをするとき水が口からこぼれるようになっていました。鏡を見ると、自分でわかるほど口が歪んでいます。さらに、目を閉じることもできません。慌てて病院に行くと、帯状疱疹による顔面神経麻痺と診断されて、そのまま入院しました。10日間入院しましたが、退院するときも麻痺の症状はよくなっていなかったので、別の鍼灸院を受診し5回治療をしましたが、あまり変化は見られませんでした。当鍼灸院に見えたのは発症してから20日後のことです。病院では手術を勧められましたが、リスクや後遺症を考えて手術はしないことにしたというお話でした。
ラムゼイハント型顔面麻痺は、単純ヘルペスウイルスによる「ベル麻痺」に比べると治りが悪く、治った場合も後遺症を残す確率が大きいことで知られています。耳鳴り、難聴、めまいなどの症状が合併する場合も多いようです。中国医学の見地からいうと、顔にある「陽明経」「少陽経」等と呼ばれる気の通り道の流れが滞り、「風熱の邪気」に侵されることにより、経絡(気の通り道)と筋肉の栄養が失なわれて、発症します。そのため、治療方針として、疎通経絡=経絡の流れをよくする。活血祛風=邪気を追い出して血流を改善㈫濡養経筋=元気を失った経絡と筋肉を気血で潤わせるこの三つを目的に鍼を打つこととしました。ツボは主に「陽明経」、補佐的に「少陽経」に属するものを使います。麻痺の部位により微妙に鍼の打ち方を変えることで、治りを早くするよう心がけました。
結果10回の治療を1クールとして、2クール連続して鍼治療を行い、その結果、顔の麻痺はほとんど回復し、日常生活では全くわからなくなりました。ご本人には、手術をしないでよかったと大変喜んでいただきました。顔面神経麻痺は鍼灸院選びが大切です。
- 治療実例─7
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患者50代男性
主訴顔の左右両側で二度の顔面神経麻痺。左側高度顔面麻痺。
治療先月からお通いの50代の男性です。この患者様が最初に顔面神経麻痺を発症したのは2年前で、顔の右側の麻痺で来院され、そのときは当鍼灸院の鍼治療で完治しました。それが今度は左側が発症したのです。今回もベル麻痺ですが、病院で顔面神経機能評価システムによる重症度検査では右健側が100%に対して、左側はわずか20%で高度麻痺となります。
発症から2日目に当鍼灸院にいらっしゃったのですぐに鍼治療を始めました。治療初日は目が閉じられず、涙が止まらない状態で、口もかなりゆがんでいました。それが治療を始めて5回目で涙が止まり、食事も普通に食べられるようになりました。10回目で目を閉じられるようになり、口も少し動くようになりました。頬を膨らませることができて、耳の後ろの痛み、顔面神経麻痺に伴う肩こりも軽減されてきました。
結果現在までに15回の治療を行ない、完治を目指しています。
顔面神経麻痺のなかでも「ベル麻痺」は、一度治ったあとに再発することがあります。再発率はおよそ8%と言われていますが、この患者様のように左右が逆になっての発症が多いのが特徴です。もともと顔面神経麻痺の発症は体内に潜んでいるウイルスが活性化し、環境からくるストレスや感情面でのストレスが引き金となって起きるものです。
中国医学でいうところの「冷気」に晒されて肝気鬱血を起こしたり、気血不和の状態になったりすることで症状が顕れてくるのです。この患者様の場合は糖尿病が持病で、糖尿病の方はそうでない方に比べて顔面神経麻痺を起こしやすい傾向があるようです。ベル麻痺の患者様でお心当たりのある方は、完治したといっても気を抜かず、日頃からできるだけストレスを遠ざけるよう心がけてください。
- 治療実例─8
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患者30代男性 京都在住
主訴左側顔面神経麻痺。お酒を飲み過ぎた翌朝の朝食のときでした。食べ物が口の端からこぼれ落ちるのに気がついて、慌てて病院にいったそうです。「顔面神経麻痺」という診断でした。治療薬をもらって飲みましたが快癒せず、発症から一週間後に当鍼灸院に来院されました。
治療来院されたときには、左の目を閉じることができない状態でした。また、口の左端が垂れ下がっており、口輪筋が麻痺しているため、口から食べたものがこぼれ落ちていたのです。さらに舌の前側2/3は味覚を感じられなくなっていました。「味覚」と一口で言いますが、舌の前の方では甘さや辛さを感じ、奥は主として苦みを感じるようにできています。舌の前の方が麻痺していたので、食べ物がとても苦く感じられたとのお話でした。そのほか舌の先が赤く、脈はやや早い、東洋医学でいう「風熱」の状態にありました。
治療としては、まず、滞っていた「気」の通り道の開通を図ります続いて血行をよくし、体に溜まった「風熱」を追い出します。そのために鍼を打つツボは、「風池」(耳の後から中心へ指三本のところ)や「翳風」(耳の後)など、やはり顔面のツボが中心になりますが、局所の血行をよくするために「承漿」(下唇の下)なども使います。
結果こうした治療を10回行い、およそ1ヶ月でほとんど平常に戻りました。病院の先生からは半年かかりますと言われたそうですが思ったよりも早く治り、ご本人は喜んでいました。
- 治療実例─9
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患者38歳の女性
主訴左側顔面神経麻痺(ベル麻痺)。当初は左眼が完全には閉じず、笑うことが難しく、もちろん話もしにくい状態でした。左耳の裏に痛みあり、ときどき左側の耳に音が異常に大きく聞こえるといいます。
治療来院されたのは発症から2週間後のことでした。病院でステロイド、メチコパールなどの薬を処方され、神経的な症状は少し改善されたものの、麻痺が依然としてひどいので、知り合いから紹介されて当鍼灸院を訪ねて来られました。この患者さんの場合、最近新しい職場に移ったばかりとのことでやはりストレスがあったのでしょう、免疫力が低下してヘルペスウイルスが増殖したようです。舌を拝見したところ、中医学でいう「舌質赤・苔薄黄」が現れており、「脈浮」「風熱」の症状があるところから、おそらく気血の流れが悪くなって顔の筋肉に栄養がいきわたらなくなり、顔面神経麻痺を発症したものと考えられました。
顔面と顔面神経の出所である耳の裏側に加え、手や足のツボにも鍼を打つ方針で行ないました。麻痺の状態を見ながら、毎回微妙に鍼の打つ角度や深さを変えることにしました。
結果10回の治療(1クール)でおよそ7割が治癒したと判断、現在は完全回復に向けて通院していただいています。
- 治療実例─10
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患者22歳 男性
主訴右側顔面神経麻痺(ベル麻痺)。右目は閉じることができません。耳の後ろにも痛みがあり、口をきちんと閉じることができないので、水を飲もうとしても唇の端からこぼれてしまう状態でした。
治療この方は北京出身の留学生です。以前健身院(現 渋谷中医メディカル鍼灸院)にぎっくり腰で通ったことがある中国大使館の職員からの紹介で来院されました。来日してまだ半年とのことで、初めての異国暮らしで生活環境が変わり、その上コロナの影響で、想像以上のストレスがあったのだと思います。風邪を引いたあとに、突然、顔面神経麻痺になったそうです。
脈は浮き、舌質は赤い、舌苔は黄色、耳後ろに痛みあるなどのことから風熱邪気による顔面神経麻痺です。麻痺した神経を早く回復させるために施術方針をたてました。
結果3回目の治療まで顕著な変化は見られませんでしたが、4回目からは少しずつ目を閉じられるようになり、食べ物を上手く飲み込めずに口の右側にたまってしまう症状にも、改善が見られました。その後は日を追ってよくなってきて、10回目の治療でほぼ完治の状態になりました。後遺症を残さないためもう10回通っていただき、治療終了となりました。根気強く治療に通われた甲斐があって、以前の健康な若々しさを取り戻していらっしゃいます。
- 治療実例─11
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患者37歳 男性
主訴左側顔面神経麻痺(ベル麻痺)。味覚障害があり、まばたきができませんでした。さらに、パピプペポが言いにくい、額にしわを寄せることができない、頬を膨らますのが難しいなど、顔面鍼灸麻痺(ベル麻痺)に特徴的な症状が見られました。左の肩と首はかなり凝っています。
治療9月に来院された患者さまのケースです。9月26日から舌が痺れ始め、左顔面に徐々に麻痺が出て翌27日にNTT関東病院に入院しました。入院期間は10日間で、症状はまだ残っていたものの、あとは経過を見守るしかないというので退院したそうです。
中国語で「疏通経絡」、つまり気の通り道である「経絡」の流れを良くすることを重視しました。口の横にある「地倉」、目の下にある「四白」や頬のやや下にある「頬車」、眉頭にある「攅竹」などのツボに鍼治療を施しました。さらに「活血祛瘀」といって血の巡りを回復させることを心がけました。 患者さんには大変ですが、最初は毎日通っていただきました。
結果その結果、4回目で味覚が正常に戻り、6回目あたりから徐々にまばたきができるようになりました。8回目の治療で水を飲んでもこぼさなくなり、パピプペポが言えるところまで回復し、頬を膨らませることもできました。11回目でほぼ顔全体の機能が回復しました。
- 治療実例─12
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患者40代 男性
主訴季節の変わり目の顔面神経麻痺(ベル麻痺)。左の目を全く閉じることができない状態でした。右の目が普通ですが、左目は涙目になっています。麻痺のある左側の筋肉が健康な右側に引っ張られるため、左の口の角がたれ下がっていました。
治療朝起きると、顔の左半分が動かないことに気がついたのだそうです。水を飲んでも口の端から零れ落ちてしまいます。 さっそく病院に行くと「顔面神経麻痺」と診断され、すぐに入院することになりました。病院での治療は主としてステロイド剤の点滴だったようです。入院中にインターネットで鍼治療が有効と知り、病院から抜け出して当鍼灸院にきたというお話でした。仕事はデスクワークとのことで、溜まりに溜まったストレスが引き金となって、顔面神経麻痺を発症したようです。病院での治療と鍼治療を並行して受診したいとの意向で、入院中の病院を毎日抜け出して当鍼灸院に通われました。
この患者さんの場合、病院を退院後も当鍼灸院での治療を継続し、3回目の治療あたりから顔の筋肉を多少動かせるようになるなど 徐々に変化が現れ始めました。
結果7回目の治療が終わった後に10日間の出張があり、その後の治療では、疲れのためか症状が少し揺り戻した感じがありました。その後、目を閉じることができるようになり、意識して額に皺を寄せる動きもできるようになりました。また、口元を丸めることもできるようになり、めでたく完治しました。
顔面神経麻痺検査法
顔面運動評価法で主に使用されているのは検査者が被検査者を視診で判断する主観的評価法です。柳原法、House-Brackmann法、後遺症評価に重点を置いたSunnybrook法があります。
柳原法(40点)は柳原氏が提唱した顔面神経麻痺の表情筋スコア評価法で、国内で最も一般的に使用されている評価法です。簡単で短時間内に行うことができます。安静時の非対称性と顔面神経の各分枝を考慮した9種類の表情筋運動の合計10項目について3段階で評価します。38点以上は正常で8点以下を完全麻痺とします。
- 安静時
- おでこのしわ寄せ
- 軽い閉眼
- 強い閉眼
- 片目つぶり
- 鼻翼を動かす
- 頬を膨らます
- 口笛を吹く
- イーと歯を見せる
- 口をへの字に曲げる
自分自身で手軽にできるリハビリ
顔面神経麻痺の患者様にとって、リハビリは鍼治療と同じぐらいに重要なものです。
- 温熱療法
- 朝起きてすぐに蒸しタオルで顔を温め、夜も寝る前に一回温めるようにしましょう。温めた後は顔に保湿クリームを塗って優しくマッサージを行います。力加減はご自身が気持ちよく感じられる程度で充分です。蒸しタオルはフェイスタオルを水で濡らして絞り、おしぼりのようにくるくる巻いて電子レンジで1分半ほど温めればいいでしょう。蒸しタオルはそのままでは熱いので、電子レンジから取り出してすぐに顔にのせるのは避けましょう。
- ミラーバイオフィードバック療法
- 鏡を見ながら表情筋の動きをコントロールするリハビリです。鏡を見ながら口笛を吹く練習、イーをいう形で口を横に引いて歯を見せる、プーと頰を膨らませる練習などがあります。そのときに注意すべきことは、なるべく額や目の筋肉を動かさないこと。目と口が一緒に動くことがないように、ゆっくり軽く動かすことをイメージしながら行います。同様に、目を閉じる練習、額にしわを寄せる練習をするときも、口元を動かさないように注意しながら行うといいでしょう。例えば、ものを食べるときに無意識のうちに目を閉じてしまったりすることを「病的共同運動」と呼びますが、ミラーバイオフィードバック療法はその発症を防ぐのにも有効です。ただし、この療法にやりすぎは禁物です。特に発症から3ヶ月程度で、まだ口の歪みが残っていたり、目を閉じるのが難しかったりする場合は、無理に行わない方がいいようです。不適切なリハビリを行うとかえって病的共同運動を生じかねません。
リハビリの「落とし穴」
神経や筋の状態が整っていない段階での過度な運動は、かえって回復を妨げ、「病的共同運動」などの後遺症を招くリスクもあります。
先ほどリハビリの重要性をお伝えしましたが、一つだけ非常に重要な注意点があります。 それは、「神経や筋の状態が整っていない段階で無理に動かしすぎない」ということです。
神経が過剰に興奮している状態で過度な運動を行うと、回復を遅らせるだけでなく、意図しない筋肉が連動して動いてしまう「誤作動」を定着させてしまう恐れがあります。
だからこそ当院がリハビリ以上に重要視しているのが、「鍼の手技」です。 刺す深さ・方向・刺激量まで緻密に設計した手技によって、まずは神経の過剰な興奮を鎮め、経絡と筋のバランスを整えることを最優先します。
この「手技による調整」で神経の誤作動を正し、体が本来持つ自然な回復力を引き出す。この土台があってこそ、セルフリハビリが本来の力を発揮し、自然でスムーズな回復へと向かうことができるのです。
経筋透刺法による鍼灸治療
当鍼灸院では顔面神経麻痺が完全に回復するまでの時間を短くすることを目的に治療します。治療法としては、中国でも最先端の刺鍼技術「経筋透刺法」を導入しています。
透刺法は、一本の鍼で複数のツボを刺激する刺鍼法です。中国の古典医書にも記載されている古くからある手法ですが、現代になって急速に研究が進み、大いに発展しました。鍼を刺し入れる角度と方向によりいくつものやり方があります。皮膚に沿って浅く鍼を入れる方法もあれば、通常より長めの鍼を使ってツボとツボを貫通するように鍼を打つ方法などもあります。あらゆる疾患に使える技ではありませんが、熟練した施術者が行えば顔面神経麻痺などに高い効果を発揮することが知られています。当鍼灸院ではこの透刺法のなかでも、同時に三つ以上のツボを刺激したり、二つのツボを逆方向に二本の鍼を打って貫き刺激量を増やすなど、より高度な技術である経筋透刺法を駆使して顔面神経麻痺の治療を行ないます。
顔面神経麻痺の鍼治療については診断技術と鍼の手技(鍼を刺す方向や刺激量)が治療効果に大きな影響を与えます。中枢性顔面神経麻痺を除けば、発症から2週間以内に治療を始めた場合、当鍼灸院での完治率は9割以上になります。ほとんどの方が十数回の治療で、ゆがんだ顔が元の状態に戻ります。軽い症状であれば10日ほどで治ります。また、発症から数年経っている顔面神経麻痺後遺症の患者様も、当鍼灸院の鍼灸治療によって顔のゆがみがとれ、その後も再発していない方がほとんどです。
患者様の声
当鍼灸院をご利用された患者様より、たくさんの喜びの声をいただいておりますので、ここでその一部をご紹介いたします。
鍼に2回通った所、口の動きがよくなった
病院の先生から「治りが早くて、とても驚いています」と言われました
中国医師の経験を信じることが大切
自分の顔を鏡で見て感動して泣きました
短い期間で完治することができた
健身院の鍼治療なら重度でも完治できるかもと思えた
高度な中国鍼を広めてもらいたいです
10回治療を受けきったら完全に治りました
あまりにも早く良くなって、びっくりしてます
1ヶ月ほどで回復、耳鼻科の先生も驚いて
もっと早く訪ねることが出来れば治りも早かったと思います
やさしく親切で安心して施術を受けられました
※すべての声は個人の体験・感想であり、治療の効果を保証するものではありません。

























